新潟スタートアップ勉強会

当ブログは新潟スタートアップ勉強会の様子や、起業に関するコラムなどを定期的に掲載いたします。

最近の人工知能について思うこと

 人工知能が発達してきてこれまで人がやってきたことを人工知能か代わりにやってくれるようになった。旅行の予約をした確認メールを受信すると、自動的にカレンダーにチェックイン時間と宿泊場所が登録されるのが一例である。


 そのような時代に、我々人間がやらなければいけないこととは何かを考えなければいけない。これまでも様々な技術革新によって私たち人間の能力は機械に置き換えられてきた。産業用ロボットが存在しない時に、フォードの車を作り続ける労働者は家に帰ったら倒れこむようにして帰宅したとも言われる。

 

 しかし、21世紀に入り既にダークファクトリーとも言われるような工場が現れている。その意味するところは、普段は人がいないために照明すらも付ける必要性がないということである。

 

 このような自動化の流れに乗れずこれまでやってきた仕事を大事にするあまり機械によって置き換えられるまでその仕事が自分にしかできないと考えている人は多い。しかし、世の中の多くの仕事は機械に代替される可能性が非常に高いのである。これまで会計士、税理士、弁護士のような専門的知識を活かして仕事をしてきた人たちも、人工知能の発達によってそれらの職業の優位性が脅かされている。これまではコンピューターではなかなか知的職業と呼ばれる分野の知識をどのように扱うかということがわからなかったけれど、ディープランニングが登場したことによって、私たち人間の情報処理能力と機械が情報処理をする能力が近づいてきた。その結果これまで知的な作業を行ってきた分野にまでも、それが自動化されるもしくは一部が代替されるようになってきた。


 このような動きに対して私たちは何ができるだろうか。これからもなくならない作業とは何か、人にしかできないものは何かという問いかけに対してイエスと答えられるようなビジネスなければいずれ労働者は仕事を失う。今後、人工知能が発達していく中で、生き残ることができないと言われている産業においても、全ての人が機械に置き換わるわけではない。ビジネスプロセスの中で、機械を使うことで効率的にできる部分もあれば、機械には決してできない領域もあるのである。


 機械に置き換わる可能性が低いとされている分野、それは対人コミュニケーションが多くを占めるような職業であるとされる。医師やカウンセラー、セールスエンジニアなどは近い将来、人工知能にその領域を脅かされる可能性は低い。やはり、人工知能は感情を読み取ったり、相手との対話の中で意向を汲み取ったり、要求に対して交渉したりということは苦手なのかもしれない。それらの能力もいずれ機械に獲得された時、私たちにしかできない仕事は何なのか。今はまだ、想像もつかない。




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