新潟スタートアップ勉強会

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観察力を鍛える

 観察力を鍛えることは、ビジネスの現場では大切である。2つの理由がある。1つは、変化を捉える能力を持たないと、何か重大な変化の兆しが目の前にあらわれていても気づかない。2つ目は、仕事が単なる作業になってしまうことを防ぐことができる。どんな場面でも、観察するという意識を持っていれば改善する要素を知ることができる。


 もし、観察力をまったく持たず世界が変化していることに気づかないとどうなるか?同じ業界に身をおき、10年後、20年後も今と同じような仕事があると考えるのは変化の早い時代にはふさわしい考えとは思えない。


 ビジネスの現場では、標準化が可能な領域と、個別レベルにおける最適化が求められる領域が存在する。それらを区別するためには、現場においてどのような手順で作業が行われているのか、不要な作業はないか、より高い価値を生むためのヒントはないかといったことを観察することは重要なことであろう。


以前、私は飲食店のホールスタッフとして働いたことがある。職場は忙しかったが、よくお客様を観察しているといろいろと見えて来ることがあった。



 例えば、お客様が呼び出しボタンを探している時に、「ご注文は、お決まりでしょうか?」と言うようにしていた。 むろん、そんな都合の良いタイミングで偶然近くにいるわけではない。実は、メニューを決め終わると、お客様はたいていの場合、店員を探すか、メニューを一旦置くといった動作をするのである。


 お客様としては、わざわざボタンを押していつ来るか分からない中で待ってるよりも、素早いオーダーができる。これはファーストオーダーの場合は、特に重視していた。


 これは一例であるが、お客様を観察することで、事前に要望に応えることが可能となるのである。ただ、オーダーをとって、配膳し、下膳するだけでももちろん仕事としては問題はない。


 だが、より高い価値を生み出す仕事をしたいと考えているのであれば、今目の前に仕事を観察するだけでも、多くの改善点が見えて来るはずである。


 では、観察力を磨くためにはどうすればいいだろうか。いろいろな方法があると思うが、通勤の間に出会う様々な人、物、事を一度よく観察してみることがオススメできると思う。毎日、同じルートで通っている道なのに、春になるとチューリップが植えられていたり、いつの間にかコンビニが潰れてしまったりしている。世の中は、日々、刻々と変化しているのである。

 


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