新潟スタートアップ勉強会

当ブログは新潟スタートアップ勉強会の様子や、起業に関するコラムなどを定期的に掲載いたします。

自由の捉え方

 四月に入って、副業解禁の動きがさらに広がっています。すでに、厚生労働省では「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をまとめ、「モデル就業規則」にある副業禁止の規定を削除したことは周知のことと思います


 これからは大企業だけでなく、中小企業でも副業を認めるところも増えてきそうですね。労働者が一つの会社だけで働くのではなく、そのスキルや経験をより広く社会に還元できるような社会が実現して欲しいなと思います。


 副業というのは自分がやりたいことをやれるという意味において、本業よりも自由度が高いものになります。自分が好きなこと、得意なこと、儲かること等、自分の意思で自由にやりたいことをやれるわけです。自由に決められるんだ!と思うと、何だかワクワクします。だからといって、好き勝手なことをして、会社に迷惑をかけたりするのは好ましいこととは言えません。



 今回は、この「自由」の意味を一度立ち止まって考えてみたいと思います。


デジタル大辞泉によれば、自由とは

1 自分の意のままに振る舞うことができること。また、そのさま。

2 勝手気ままなこと。わがまま。

3 《freedom》哲学で、消極的には他から強制・拘束・妨害などを受けないことをいい、積極的には自主的、主体的に自己自身の本性に従うことをいう。つまり、「…からの自由」と「…への自由」をさす。

4 法律の範囲内で許容される随意の行為。


 これらの定義のうち私たちが日常的に使っているのは1と2の用法でしょう。ここで興味深いのは4に示される法律との関わりです。より広くとらえれば、法律で禁止されていなくとも、社会の規範を逸脱した行為などは「自由」という言葉の中には含めてはいけないでしょう。


 最近では、主に中国系観光客向けの違法白タクが摘発されているとニュースで話題になっていました。アプリ経由でタクシーを呼び、料金は日本国内で支払う必要がないものが使われているため、摘発するのがむずかしいようです。日本にせっかくインバウンドでやってきても、日本国内にマネーが還流しないというのは由々しき事態だと言えます。


 インターネットやアプリなどを使えば、国を超えて自由に副業ができるような時代ですが、その自由の解釈を間違えば国によっては法律違反となります。そういう意味では、副業を始めたいと思っている人は法律の知識はしっかりと身につけておいた方がいいのかもしれませんね。


 何か事を始めるのは自由ですが、自らの行動に責任を持つことが大切ですね。


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