新潟スタートアップ勉強会

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方向性がずれていくチームの立て直し方

 組織に属していると、必ずと言っていいほど直面する課題がある。組織内において不和が生じ、メンバー同士が互いに意見の相違が大きくなり組織としての能力が最大限発揮できない状況に陥いることがある。この課題をどのようにしたら、メンバー同士の意識を良い方向へもっていけるだろうか。


 一つの案は、対立するメンバーやグループ同士での話し合いの場を作ることです。しかし、そもそもお互いに敵対する意見を持っている場合には、話し合いの場を設けても議論が紛糾するだけで解決にはいたらない可能性が高いのではないかと思います。


 もう一つの案としては、第3者が介入することにより対立する議論を収束される方法があります。この場合、組織内において利害関係のない人があいだに入る必要があります。先入観のない状態で、公平な観点から両者の意見を聞きながら落とし所を見つけることが鍵となるのではないでしょうか。



 さらに、視点を変えて別の方法を思いついたので紹介したいと思います。それは、善い悪いという善悪二元論のような二項対立の図式をずらすことでお互いに本当に重要な論点を見出せないだろうかというものです。


 二項対立の図式をずらすという点について、詳しく説明します。私たちは、物事を単純化し「あの人は仕事ができる人だ」、「あいつの考え方は間違っている」など可か不可か、正解か不正解かというように、どちらか一方に思考が偏ることが多い。むろん、このような思考自体は悪いことではない。現実の世の中は、複雑な構造を有しており、それら全てを理解することは困難である。そのため、世界、物事、他者を単純化することで理解を容易にすることができる。


 しかし、他者と対立している場合はとかく相手の欠点にばかり目につくようになり、最悪の場合喧嘩別れ(企業においては、退職や解雇など)に終わってしまう。そこで、二項対立をずらすことをする。すなわち、対立構造を一旦横に置き、より大局的な視点から状況を見ようと言うものである。良い悪いという二元論ではなく、両者が持つ良い面の中には状況や文脈次第では悪くなることもあるということや、自分が正しいはずだから相手が意見を変えるべきだという思考からどちらも間違っている可能性があり、第3の道があるかもしれないという可能性の余地を残すことができれば、お互いの未来は良い方向へ進んで行くのではないだろうか。


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